『幸運な病のスタディ』(5)ガンは生活習慣病?免疫が壊してくれない 生活習慣病(2)
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私はガンというのは細胞が生まれ、死んで行くプロセスの中でうまく死ねなかった細胞だと思っています。
毎日、毎秒数多くの細胞が死んでいきます。
生命活動を停止した細胞は、免疫によって破壊されます。
破壊されるべき細胞が「壊し屋=免疫系」に壊されないですり抜けたものが「がん細胞」なのです。
『幸運な病のスタディ』(5)ガンは生活習慣病?免疫が壊してくれない 生活習慣病(2)
医学が定義する「病気」は敵が同じで、それに効果がある薬は一つで足りる。
治療は始まりがあり、終る時には以前に戻っている。
これが、「病気」なのです。
しかし、『生活習慣病』は違います。
身体が部分的に老化して、徐々に後戻りできない状態に進んでいく過程の1プロセスなのです。
数年前にガンの治療法に「免疫療法」が新たに加わりました。
一般的に、「免疫」というのは「異物=自己以外の敵」を排除するものというふうに考えられています。
ガンは「異物で裏切り者のテロリスト」と認識されているのです。
そこには、「発がん物質」という呪いが今まで平和に暮らしていた「細胞をたぶらかした」という擬人化が見え隠れします。
私は、ガンは「環境の変化に苦しんでいる細胞」と考えます。
細菌やウイルスは自分を変えることで環境の変化を乗り切ります。
私達の身体を形つくっている「私細胞」も全く同じです。
あらたな環境に適応しようとするのである。
体の血液は、食事で形つくられます。
これの逆が「自己免疫疾患」と呼ばれる、免疫が自分自身を攻撃する状態です。
しかし、考えてください、免疫系の細胞や私達自身の細胞が「自分」という概念を持っているでしょうか。
生命活動はシンプルな化学反応です(と私は学びました)。
自己や他者などという区別を細胞は持ちません。
そして、破壊されるべき「細胞」は何がマークなのでしょうか?
「無慈悲な壊し屋=免疫」に破壊してもらおうとする時に、一体何が「マーク=印」となっているのでしょうか?
私は、嗜好品を多く食べるために十分なタンパク質が欠乏するために起こると考えています。
食事から十分なタンパク質(必須アミノ酸)を摂ることが出来てこそ、免疫は妥当な働きをするのです。
そしてどうしたらそんな食事がとれるのか、僕の考えは「幸運な病のレシピ」という試みの中でご覧頂きます。
そしてこのレシピはあくまで僕という人間にとっての正しい食事しかありません。
あらゆる人の細胞はそれぞれに異なった環境を生きます。
その環境で何が必要なのかは、医者には分かりません。
どんなに緻密で複雑な検査をしても、2つと同じもののないヒトというコロニーは類型化出来ないのです。
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