「忖度」と「パワハラ・セクハラ・いじめ」の国(5) イノベーションを潰す社会、ADHDを異常だと排除する社会。

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出る釘は打たれるのである。

多くの新技術は現場での工夫や思わぬ発想が生む。

学歴も経験も関係ない。

しかし、その思いつきや発見を潰すのが「忖度」する心である。
先輩に生意気だと思われたくない、手柄は皆、上司のものとなり、「お前は言われたことをしていればいい」と言われる。




僕は鉄工所の現場に3年いた。
QCサークルとかいろいろとあったが、決して本質的な改革には繋がる気配もなかった。
基本的に上が変わる気持ちがなければ組織は変わらない。

自分が思いつかなかったことを部下が思いつくと腹が立つ物だ。







イノベーションと言うと、まるで「起業」するための通行手形のように考える人は多い。
つまり、離陸時点で何らかのアイデアを持って金を集めて実現するのが起業だと思いがちなのである。

決してそんなことはない。
もがき苦しみながら自分であり続けようとするのである。
僕は仕事がなくなれば飛び込み営業をする。
苦痛である。
何度職安で「事務所にいて、言われた程度の仕事をすれば決まった給料をもらえる仕事」を探したことだろうか。


しかし、ピンチになった時に誰かが助けてくれた。

僕は、30代で起業して、58歳の今でも起業中である。





起業とは安定的な売上を維持する仕事を見つけることである。
安定的な売上があって初めてチャレンジが出来る。



当然、何らかのニーズがあり、それを見つけることが大事なことである。



大企業であっても、常に新しい市場のニーズを探り、技術を開発しなければならない。
創業者が大きくした会社を三代目が潰すというのは、どんな企業も内部に起業を持っていなければ維持できないということである。
僕の会社も最初の5年はそれまでの資産で仕事をもらい、次の10年は別な技術で、その後の10年が今につながるwebアプリの技術である。




ADHGを異常だといい、排除する社会である。
逆に言えば、起業のチャンスなのかもしれない。

全国のADHDの諸君、頑張ろう!
自分から引っ込んどる場合ではないぞ!

周りは木偶の坊ばかりだ。


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