僕のマイクロバイオーム論(23) 正常がなければ、異常もない。自分に理解出来ないは異常なのだろうか?(1)

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僕は「ニューズウイーク 日本語版」の科学記事が大好きだ。
何が面白いかと言うと一般的な僕らの常識が映し出されているからだ。今回の記事もマイクロバイオームという発見がなかったら僕もどう考えたらいいのかわからなかった。



この記事のあらすじは、「19歳の青年が72歳の女性と恋に落ちて結婚した」というものである。
年の差や身分の差がありながら周りの反対を押し切り、結ばれるという物語は昔からたくさんある。
確かに、現実の社会でもある。

僕の小さいころ住んでいた家の隣の病院の院長は、70を過ぎてから、30台の女性と結婚して家屋敷を売ってどこかに行った。
周りの口さがなき連中は若い娘に狂って、家屋敷売り飛ばさせられたと言ったものだ。
しかし、子どもたちは遠くに行って妻もすでになく孤独の中に一人死を迎える時、たとえその目的が何であれ、共にいてくれる人は嬉しいだろう。
もっと考えれば、この歳の差カップルの若い女性にとっても心の休まる相手だったのかもしれない。



私達の「性行動」が「マイクロバイオームにコントロールされている」と考えれば、どんな組み合わせのカップルでも不思議はない。
LGBTQも獣姦も子供に対しの性愛の欲望(実際にしたら犯罪ではある)も近親相姦もペットにハグしてキスしても、異常ではない。





ここでの疑問は、年の差のあるカップルが異常だと感じる「私達のメンテリティ」はどの様に生まれて、どこから来ているのかということである。





家族の意味について考えている。
「シェルターとしての家族」という側面から見た時、年の差のあるパートナーは忌避される。
家族、部族のコミュニティの中で感情的な軋轢を招きやすい危険因子となる。
また、懐妊の可能性のない組み合わせは「子供」という資産が少なくなり「家族・一族」というコミュニティの弱体を生む危険をはらんでいた。

私達が、家族という記憶装置の中に埋め込んだ「ルール」は強固である。
マイクロバイオームの求める「貪欲」を禁じてコミュニティの安定を目的としているかのごとく見える。

無論、目的論はご法度である。
進化(適応)の過程で多くのルールは淘汰されたのである。
私達は淘汰の過程で失われた屍を見ることはない。



ニューズウィーク日本版ウェブ


2018年4月18日(水)18時00分

「僕はゲイリー19歳、妻は72歳」 青年が恋に落ちた53歳上の女性とは


<妻のアルメダは当時の旦那と離婚して、孫よりも年下の青年と結ばれた。2人は幸せでも周りの反応は...>

「愛に年の差は関係ない」――年の差があるカップルを描いた小説や映画は数多く、『レオン』や『17歳の肖像』など、名作として知られるものも多い。実際のエピソードを元に創作されたものもあるが、現実に起こることは信じられないような話も多い。
英メトロが4月17日に伝えたのは、まさにそんな話だ。
ストーリーの大筋はこうだ。

主人公はアメリカ・テネシー州に住むゲイリーとアルメダ。2016年の夏、たまたまピザ屋で一緒になったことがきっかけで、仲良くなった。そこから2週間足らずで交際関係に発展し結ばれた。めでたしめでたし...

一見変哲のない幸せ話かもしれないが、このカップルには注目される理由がある。それは、2人の年齢。現在、夫のゲイリーは19歳、一方で妻のアルメダは72歳で、年の差は53歳だ。

だから2人が結婚するまでの道のりは平坦ではなく、一般的なカップルが経験しないような困難があった。

まず、当時アルメダには77歳の夫がいた。ただ、夫婦は上手く行っておらず、ゲイリーからプロポーズを受けて離婚。その後にゲイリーに結婚する意志を伝えたと英ミラー紙は報じている。
お互いに「一目惚れ」だったんだ
出会ってからゴールインまでかなりの急展開だったようだが、結婚してから2年が経とうとしている。結婚生活について夫婦は「今までないくらい幸せ」と語る。

当時17歳だったゲイリーはアルメダに初めて会った瞬間を、「ゴージャスなブルーの瞳の彼女は美しく、ひかれた」「一目惚れだった」と振り返る。

昔からゲイリーは年上の女性に魅力を感じていたという。同年代の若い女性にひかれたことはこれまで一度としてないそうだ。13か14歳頃から気になるのはいつも年上の女性で、それについて育ての親である実の祖母に話したこともある。今回アルメダとの結婚を受け入れてもらえるか案じていたが、祖母は受け入れてくれた。

一方アルメダは、バークロフトTV(Barcroft TV)の取材に対しこう話している。「ゲイリーにファミレスで会ったとき、彼の目を見て恋に落ちたの。私たちはソウルメイトで魂の繋がりを感じる」「年齢なんてただの数字よ」

息子は口をきいてくれない
ゲイリーとアルメダにとって50以上の年の差はちっとも問題じゃなかった。「ゲイリーが私と人生を共にしたいというのは分かっていたから、年齢差に臆することはなかった」とアルメダ。ゲイリーも同じ気持ちだった。

それでも、状況を受け入れられない家族もいることを2人は認識している。

アルメダの息子は初めてゲイリーと会った日から、母親であるアルメダと口をきいていない。アルメダの孫にあたるアーロンとインディアナは初めのうち、2人の関係を受け入れることが難しかった。
特に22歳のアーロンにとっては、自分より3歳下の「おじいちゃん」ということになる。これまでゲイリーを「おじいちゃん」と呼んだのは、酒に酔っ払っている時の一度きりだ。ゲイリーの存在を祖父としてではなく、友人として捉えている。「それでも、おばあちゃん(アルメダ)が幸せなのは見ての通りだ」

17歳のインディアナは「なんで2人の関係をサポートできないの?」と、柔軟性の際立つコメントをしている。「母は率直に、自分の母親と同じ年齢の人とゲイリーが一緒に歩いているのはちょっと変だって言っている」と明かした。「これは自分の意見だけど、最初に2人がくっついた時は確かにちょっと違和感があった。でも、私たちが生きているのは21世紀であって、それ(年齢差)が本当に重要なことではないはず」

多くの人に刺激を与えたい
ゲイリーとアルメダは今、ユーチューブチャンネルの運営に熱を注いでいる。夫婦のチャンネルの視聴者は4万9000人にのぼり、一定のファンを掴んでいる。2人の日常風景やじゃれ合う様子を収めたコンテンツを配信している。最近では、ファンに向けて、ゲイリーとアルメダの写真入りのペンやマグカップの販売までしている。

ゲイリーいわく「知る限り、僕たちは最大の年の差カップルのユーチューバー」という。

アルメダは、自分の余生はゲイリーと一緒にいると確信している。そして、「年齢は単なる数字に過ぎない」というメッセージを発信し続けたいと考えている。ゲイリーは、2人の将来は「素晴らしいものだと信じている」

ユーチューブを通して、夫婦の夢を追い求めるゲイリーとアルメダ。「恋をしている限り、自分の気持に正直に、そして幸せになるべきだ」

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