幸運な病のレシピ( 82 ) 家族の食事、チャーシュー麺
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家族で一緒に同じものを食べるのは食事の大事な役割である。
一生懸命作って、「美味しいね」と言ってもらえるのはとても嬉しい。
僕が料理が大好きなのは、皆が美味しいと言ってくれる時。
数日前に作ったチャーシュウ。
何切れか食べて残ったものである。
確か500円位だ。
スープは市販品、2袋を使い、ネギと竹輪をちらして、チャーシュウを泳がせる。
4人で食べるのだが、生ラーメン2袋で十分である。
軽く温めると、旨味が出る。
麺は3玉出ある。
子供が1.7玉、妻が0.7玉、父が0.5玉、僕が0.1玉(笑)
当然僕は足りないので鳥ハムを食べる。
丼を並べて準備をする。
なんかラーメン屋さんみたいだ。
戦闘開始である。
父はまだ寝ていたので、丼は3人前である。
僕の麺代わりの鶏ハムである。
だいたいこのくらい食べるとお腹がいっぱいになる。
スープにひたして食べると旨い。
麺を湯切りして分ける。
こまかい巣材を、トッピングする。
ホウレンソウ、絹さや、ゆで卵、ネギ、竹輪、チャーシュウ。
海苔上げるの忘れた(笑)。
妻と子供の分。
少し後に父が来たので作った。
父の炭水化物量は妻より少なく、僕より多い。
母は、友だちが来るとラーメンの出前を頼んで食べたものだ。
そのうち、僕が作ってあげるようになって、「マサヤの出前」と言って喜んだものだ。
やがて、遊びに来ていた友人も櫛の歯がかけるように来ることもなくなり、母も既にいない。
父はうまいうまいとラーメンを食べた。
糖尿病だろうと、チャーシュウ麺は旨い。
涼しくなり始めた秋のはじめ、天気が良い日に食べるチャーシュウ麺は最高である。
僕の糖尿病食は、自分にあった量の炭水化物を食べて、皆で同じ食楽を囲むことだ。
インスリンを打って、同じ量の炭水化物を食べるのではなく、自分いあった炭水化物の量を選ぶのである。
そして自分にあった炭水化物量というのは、老人にとっても、若者にとっても、初老の僕にとっても家族みんなに優しい。
炭水化物は体内で脂肪に代謝される。
脂肪はまさに、生活習慣病のメインプレイヤーである。
2年半、僕と同じ食事を食べててくれた妻は僕の作る糖尿病食が美味しいことに驚いた。
そして、「幸運な病」に書いた「食べる楽しみ諦めない」と。
そして僕はこの食事(自分にあった炭水化物量を見つける食事)が生活習慣病を防ぐものと確信している。
その結論が出るのは30年後なのだが.......
子どもたちが、見極めてくれる。
人生は我慢大会ではない。
喜びを見つけ、共に楽しみながら生きることである。
それに気がつくのに25年かかった。
血糖値は2時間後で140mg/dlだった。
いい数字である。
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