「子育ての大誤解」文庫化バンザイ

かなり沢山の「子育て・教育本」を読んだ。
その中で人に勧めたいものはこの本一冊であった。
何度かブログでも書いていた


長く絶版になっていて、残念だったのだが、文庫で出ていることを知った。

ありがとう


早速友人に1冊送った(上巻だけ、気に入ったら下巻も買ってね)。
(新版ということで)自分に1冊買った(上巻だけ、新版が気に入るといいのだが)。


子育ての大誤解〔新版〕上――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)

子育ての大誤解〔新版〕上――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)

子育ての大誤解〔新版〕下――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)

子育ての大誤解〔新版〕下――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)


最近読んだ本(「双子の遺伝子 ダイヤモンド社」 P132)の中でこの本に関して高い評価を読んですごく嬉しかった。

この本のすごいところは、現実に向き合うのは自分自身だと言っていることなのだ。



かつて私たちは、子供だった。
そして、誰かに育てられた(自分の親だったりそうでなかったり事情はざまざまである)。
私たちは、決して一人では大きくなれない。

その唯一の体験は大きく、強く私達を捉える。
もしかしたら、大きく私達を支配しているものかもしれない。


しかし、過ぎ去ったものである。
育てられた唯一の経験に責任を追わせることも言い訳にすることも出来ない。
「子育て」とは書かれているが、「育った大人のための本」である。



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後に、アドラーの著作を読み進み、彼女の思想といかに深くつながっているか知った。
フロイト的というか、反権威的であり、その芯の強さとぶれない論点は素晴らしい。

いつか、子どもたちにも出会ってもらいたい本である。