幸運な病のレシピ (40) 番外編 宅配の食事を買ってみた。

『炭水化物がいらない食卓』はこちら『幸運な病のレシピ 宣言』はこちら『幸運な病のレシピ』はこちら

父は何も出来ない。僕か妻が食事を作り、身の回りの世話をする。

自分がその歳になり、何も作れなくなったらどうするかよく考える。

介護施設の人と話をする。
予算が削減されると、とにかく食費が削られることになるという。

スーパーで炭水化物の食事を買っている老人を見かける。
元気そうな中年が「カップ麺や3割引きのケーキ」をカゴいっぱいに入れた人を見る。
まるで昔の僕だ。
老人が寂しげに「おにぎり4個にチューハイ3本」をかごに入れてレジをまつのを見る。
自分の未来を見ている気がする。


既に食事を外注化している僕たちは昔には戻れない。
けど、選ぶことで何かできるかもしれない。


そこで冷凍の宅配即時を買ってみた。
このメーカーさんは糖質の少ないセットやカロリーの少ないセットを用意している。
オカズのみなので「ご飯(僕の場合は鶏ハムにマヨネーズ)」は別に食べるということなのだろう。
満足できるか食べてみた。

両方食ってしまったので少し血糖値は高めに出ているが、今後研究していきたい。








皿に盛り付けてみた。
キャベツは僕が乗せた。






赤魚の棘がきれいに取られていて嬉しかった。

作る方としてはアタリマエのことなのだろうが、母に魚を出す時に苦労したことを思い出した。
涙ぐみそうになった。





通常の食事だが、もう少し多彩なタンパク質がほしい。
今日の妻と帰省している娘に作った食事。
目玉焼きを作る時に鶏ハムとアスパラを炒めるのだ。
朝の標準食事である。




彼女は、起きたばかりなのでこれで満足。
僕は明け方から仕事しているので、もっと食いたい。


血糖値の推移はこちら

mg/dl  
9 09 141 この数字からの食事開始はあまりしない。
120んぐらいから始める。
0 42 156 お、思ったほど上がらない
10 09 194 最高値だと思う。
食事開始から+50なので、今一歩であった。
10 46 165 あ、下がったかな
11 06 175 いやまだだ、さっきのは誤差範囲。
11 32 147 2時間半で食事開始レベル
12 09 138 いい落ち方である
15 44 104 最近の底

結論、2個もくえばそうなるだろうよ(笑)。
目玉焼きと鶏ハムにキャベツを添えて。一つ食べると、食事作りの手間のかかる所は回避できるかなあ。
問題は早朝の高血糖である。
前日に酒のんだりして、炭水化物に手を出したりするとてきめんである。


7食で4500円+税金 なのでリーズナブルといえる。
いくつか買っておいて、時々(僕が忙しかったり、居ない時)、父に出すことにした。






どんな食事が老人に最適か?
そしてそれを実現することは可能か(理屈ばかり言う連中は多いが大事なのは実践である)?
今僕はそれに熱中している。






人の体は50%がタンパク質で50%が脂質である。
これが「代謝の栄養学」である。
政治的に正しくてヒトの身体を説明できない「皿の上の栄養学」に対立する概念である。
炭水化物は食べた途端に脂質に代謝され、血糖値が上がらない(僕は糖尿病だから上がる)。

そして問題は脂質(炭水化物の代謝物)は満腹の重要なプレイヤーなのだ。

つまり、本体体に必要な栄養素を取る前に「満腹」になってしまうのだ。

しかし、行政の指針は50年前の栄養学に従っている。
それが原因で生活習慣病は大繁盛である。


現状が問題なのは「対策」が間違えている証拠



では、正しい対策はどこにあるのか?
それが問題だ。

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