体重の科学 「入るカロリーと出るカロリーの誤り」ケトン体質に成る事の意味

血糖値がそうであるように、体重も1日のうちに大きく推移する。

増えるイベントと減るイベントがあると思いがちである。
そして脂肪を食べれば脂肪が増える、炭水化物は脂肪を増やさない。
体重はカロリーという概念で上下する。
それこそが、『「入るカロリーと出るカロリー」の誤り』なのである。
カロリーという概念は今のように生化学が発達していなかった時代の考え方に過ぎない。



今僕が実践しているのは「ケトン体質の仮説」とでもいうべきものである。
しかしここで論じられているのは仮説でしか過ぎない。あらゆる現象を合理的に矛盾なく説明できなければならない。




1)体は、恒常性を維持するために(運動をしなくとも)常にエネルギーを使っている。


体温を維持するために筋肉や褐色脂肪細胞は震えている。細胞の中と外のナトリュウムーカリウム イオンの濃度差を維持するために常にエネルギーは必要、これ以外にも生命活動にエネルギーは必須である。運動をしなくともエネルギーは使われている。

2)炭水化物(ブドウ糖)は爆発的なエネルギー源なので(恒常性維持に)優先して使われる。
2-1)余剰(摂取時に使われない)の炭水化物は脂肪になって貯蔵される。
2-2)脂肪として蓄積するのを許可するのがインシュリンである。


血糖値を下げるのではなく、ブドウ糖を肝臓で脂肪にして、脂肪細胞に蓄積させるのがインシュリンの大きな役割なのである。

3)満腹感を感じさせるのは血液の中の脂肪の量である。
3-1)余剰のブドウ糖は脂肪になり、満腹を感じさせる。

3-1-2)以下ブドウ糖->脂肪蓄積サイクル
ブドウ糖によりインシュリンが分泌され
○脂肪細胞が脂肪を蓄積していく
○血液の中の脂肪量は減る。
○血液内の脂肪が減ると空腹になる。
○もっと炭水化物が欲しくなる<


この「炭水化物を食べれば食べるほど腹が減る」というサイクルは実に巧妙である。飢餓において体脂肪を増やそうというのは生き残るための重要な本能であった。今でも、他人位見つからないように甘味を求める食行動は一般的である。

この本の糖尿病のところかなり面白い。

最新内分泌代謝学

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見開きで、わかりやすく書かれている。
「#23)肝臓におけるグルコースの運命:グリコーゲンの生成と糖質生成」に詳しい。

糖質(ブドウ糖)は当初肝臓でグリコーゲンとして蓄積される、グリコーゲンの貯蔵量がマックスになった後は糖質脂質に変化させて、身体中の脂肪細胞で貯蔵される。
肝臓内のグリコーゲン貯蔵庫は重要な役割を果たしている。

一目でわかる医科生化学

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  • 作者: J.G.サルウェー,J.G. Salway,西澤和久
  • 出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 大型本
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やっぱ、この本がすごい。面白い。

ヒトはなぜ太るのか?

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この記事には「脂肪」とかしか書いていませんが、実際には多くの形をとります。
ブドウ糖から脂肪ができる,そしてインシュリンが貯めさせる」ということを重点におきたかったのです。

そして飢餓の400万年においては、脂肪を蓄える能力は遺伝的に優位であった。




糖尿病の定義:血液内のブドウ糖を脂肪細胞に取り込む許可を与える「インスリン」というホルモンがうまく動かないのである。

僕の体験だと、体重がマックス(120kg)になった時代の事だが..........
多分その時、脂肪細胞が血液内の脂肪を取り込めなくなっていたのだろうと思う。
しかし、問題は、そんな時でも炭水化物を食べたいと思い続けていたことである。
そのために血糖値は上がり続けていた。
脂肪細胞が脂肪を取り込めなくなって、肝臓が脂肪を作り続けていたら、血液内の脂肪濃度は上がり、満腹になっていいようなものである。肝臓でのブドウ糖->脂肪製造が弱くなっていたのだろうか?
もう少し学ばなければならない。







ケトン体質というのは、「炭水化物を積極的に取らないでいいような食事の組み立て」によって、体脂肪を増やさない体質となることである。僕はケトン体質である。




特に運動をしていないのだが、1日で1kg減っている。7000calの減である、
実際には食事や排泄があるのでこの1日の間にはもっとたくさんのアップダウンがある。

最後の測定は3/14明け方の3時であるが、その6時間前の測定からの間に1k減っているのである。
この現象は「入るカロリー出るカロリーの仮説」では説明できない。
「ケトン体質の減量の仮説(基礎代謝に脂肪が使われて熱として消えた)」ならば上手く説明できる

もし、ブドウ糖を大量にとっていたら、そちらから使われる。そして、ブドウ糖は重量あたりのエネルギー量が莫大なので、いくら熱として放出されても体重には変化が出ない。



多分、9時くらいにはもっと減っていると思う。

ここ3日間の体重と血糖値の推移である。
体重の変化から、基礎代謝の力が見えてくるような気がする。

もちろん運動も大事であえう。
600m泳いだら74mg/dlになった。ここしばらくの最低値である。
数日試しているサプリメントも効いているのかもしれない。
上がり方と安静時の落ち方が(いい方に)少し変わった。

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