父の夕食
前にも書いたが、年取った時にいかにリーズナブルに食事を作るかが問題である。
重要な事は食卓を囲む人々の事を知ることである。
重要な事は食卓を囲む人が主体の食卓を作ることである。
食事は、ただ食べ物を食べるだけではなく、食卓を囲む人々の「今日の1日に感謝して、明日の健康を祈る場」なのである。
基本的なコンセプトとしては、以下の要素が考えられる。
1 | 継続性 | 毎日続けること | 後片付け、仕入れ、保管 の計画性が重要となる |
2 | 安さ | 300-400円の直接原価 | 値引き商品の保存加工 |
3 | 短時間 | 30分-60分 | 手順と作業の分解 |
4 | 栄養学的な正しさ =摂食者が満足すること |
食卓での選択が可能な配膳でサービス 多彩なタンパク質、十分な野菜 |
各人のシチュエーションにあった食事の組み立て |
継続性を守るというのは、ある程度のスパンで一まとまりの食事の単位を作りながら、毎日続けるということである。
後片付けが重要なファクターとなる。
リーズナブルで重要な事は、「金額、時間的なコスト」である。
おおよそ1日の買い物の費用は3000-4000円で5人の食事である。
5人3回の食事で、昼は弁当1食と給食1食で朝は食べない人もいるし、僕は1日1食のことも多い。
なので、延べ10食位になると考えられる。
買い物の金額的には1食300-400円である。
栄養価的なものを考えれば、まあ、良い線だろう。
盛りつけるときに、大皿に多品目を少量ずつのせることで、好み(必要性)を調整できる。
毎日少しずつ新アイテムが入り、メインディッシュを組み立てる。
野菜を取るために、「汁」が重要である。
焼き魚や焼き肉でタンパク質を摂る。
とヨーグルトは父の好物になった。
刺し身、肉のソテー、鳥ベースの汁、この日は市販のものがいくつか入る。
刺し身は3-400円の柵を3つくらい買ってさばいてタッパに入れておく。
少しずつサーブすることで、父一人に3日はもつので、作業の時間を稼げる。
皆で食うときは、多めに買うことになる。
カレーなんかをこそも向けに作ることがある。僕はブロッコリの茎がたまるとカレーに走る。
おおよそ月2回位である。
この日料理で作っているのは「キャベツとベーコンのタジン蒸し」、汁、焼き魚で一気に作ると6人前30分で終わる。
こういう料理の組み立ては僕にも嬉しい。
この皿は父の夕食であるが、僕の朝飯は違ったりする。
食べたいものをボリュームで調整する。
朝は多くの場合、前夜の残りが活用される。
カブの漬物が旨い。
ここにゆで卵とベビーチーズが入り、ほぼ満足である。
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