人工透析と糖尿病の類似点
人工透析と糖尿病の類似点を思って事がある。
- 作者: リュウ・ウェイ
- 出版社/メーカー: きずな出版
- 発売日: 2015/04/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『なぜ私は人工透析を拒否してきたか ーー腎不全発症から10年ーー』
リュウ・ウェイ著 2015/5
を少し前に買って読んだ。
素晴らしい本だ。
すぐに立て続けに腎臓病の本を読んだ。
今日は風邪の1日なので読みなおしてみた。
彼女は、人工透析や腎臓移植が必要だと言われながら、自分の生活を変えて、やりぬくのである。
僕の、糖尿病体験と一致するところが多い。
共感することしきりである。
「保存型腎臓病」という言葉有ることを知って、興味がでた。
医者が投薬や治療ができないレベルの状態だそうだ。
糖尿病の場合は「境界線型」という、インシュリンも投薬も出来ないレベルなのである。
この段階で医者に行くと僕のようにひどい目にあう。
守れないルールと、患者に責任を押し付けるための「教育」が徹底されるのである。
糖尿病は、社会の病理が個人を通して出てきているものであり、決して個人の責任ではない。
行動でカナリアが死ぬのは、カナリアが空気の汚れに敏感で感じやすいからである。決してカナリアのせいではない。
次に死ぬのは鉱夫なのだ。
自分自身で病気と向きあうべきなのだということをリュウ・ウェイさんも繰り返し語る。
.............大切なことは、自分でそれを決めていくことです。
自分の体を知り、習慣を知りそのうえで何をするかを決める、ということが病気になるならないにかぎらず、大切なことだということを、私は腎不全と共生したことで学んだと思います。(P129)
............腎臓が悪くなったのは私の人生です。自分の人生に起きたことは自分で責任を取っていく他有りません。自分にとって何をするのが良いのか。それを探り。選択していくことが生きる道だと思います。(P148)
いい本である。
653006