朝夕に食事を作る。

早いもので、父母の家に食事を作って持っていくようになって一年である。

最初の頃は色々な問題があったが、何とか乗り越えてきている。


毎食の食事は、とにかく良質のタンパク質、脂質を入れることを狙っている。
魚を焼き、煮付ける。
昨日、「かすべ」を見かけたので買ってきた。
秋鮭とサワラは西京漬けにする。油の少ない魚には、味噌と酒の他にごま油を入れるのが旨味を増すことに気がついた。
トマトを焼いて皮を向き刻んでヨーグルトに入れる。

味噌汁と、2−3品、おおよそ30分で作り終わる。
朝は昼と兼用なのである。
夜は刺し身が入る。ベビーホタテが母の好物である。
汁は、野菜を多くして、鳥のひき肉、ホタテのヒモなどを入れる。
後は焼き鳥とか、イカの煮付けとか、茶碗蒸、色々である。
やはりヨーグルトは欠かせない。
生まれてこの方、ヨーグルトなど食べたことのない父母であるが、今では一番の好物である。出会いというのは、わからないものだ。
今日は焼いて皮を向いたトマトのざく切りをヨーグルトに入れた。200円で3個入りのおつとめ品である。好評ならば良いのだが。
普通は缶詰めか、何らかの果物を入れる。

数カ月前から、トマトだけだと酸っぱくててべられないと母は言うようになった。
確かに、味覚は変わるもののようだ。昔は大喜びで食べていたのだが。

味覚の変化は何か他の変化と連動していると思うのだが。




朝食を持って行き、帰りに空いている鍋と皿を持って返ってくる。
大体、少しずつ翌日に繰り延べられるのであるが、今日は皆食いつくされていた。

実に、よく食べる。
ありがたいことだ。

母が、自分で飯を炊けることが本当にありがたい。
父はせっせと後片付けをする。
父はの夕方は、毎日1時間散歩。
地元のスーパーで葡萄を買ってきて食べるのが楽しみである。時折天ぷらも買うのだが、母は、食べない。

母は、庭に来る雀を愛でる。
少し離れた屋根の端に一匹のスズメが来るのだが、『斥候さん』と呼ぶ。
父は庭の草取りが楽しみのようである。


最近は、池の水漏れが心配のようだ。



二人揃っているのはありがたいものだ。


7年前に夜半、胃潰瘍で血を吐いて以外父は元気である。数カ月前に、検便で問題が有ると判定され、内視鏡を入れるように勧められたが、止めることにした。しかし、医者も85歳の年寄りのポリープとってどうするのだ。まあ、それが商売だが。




毎日なにか起こっている。




今年の5月以来医者に行っていない。
最近まで、補聴器が上手く動かないと必ず補聴器屋さんに行っていたが、ぼくに任せてくれるようになってきた。

「どこで習ってきたかね」と驚かれる。

電池入れ替えて音量調整するだけなのであるが、自分でできないことを外部の権威(補聴器屋さん)以外の人間がすることを嫌うのである。

人間の保守性というものを考えさせられる。
段々色々なことを任せてくれるようになってきた。



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