空腹の研究 (5) 糖質制限は知的なゲーム、血糖測定はアイテム、明日が楽しみになるダイエット

ダイエットとは、減量や治療ではなく、「正しい食事」を見つけるための生き方である。



今朝、早朝一回目の血糖値測定で135mg/dlを測定した。


記念写真である。尿糖も出ていない。(笑)




2015/4/20の血液検査でA1cは12.3だった。
血糖値に換算すると300mg/dl以上である。




医師と話をして、半年間の猶予をもらい、僕の責任で糖質制限を行うことにした。
糖質制限で半年の間に血糖値を正常値(A1c=5.5 平均血糖105mg/dl)にするゲームをい始めたのである。
また、一ヶ月に一回血液検査を受けることにした。





そこから、スクリもインシュリン注射も使わないで、食事と運動だけでここまでこれたのである。
来週くらいには血液検査をするつもりだが、楽しみである。






僕は25年間糖尿病と向き合ってきて、何種類ものダイエットを行い、3ヶ月で25kg体重を落としたこともある。
継続が難しいことも体験しているし、それは意思の問題ではない。
糖尿病患者への食事指導の問題点は「恐怖」を植え付けて、生活を変えさせようとする所にある。




そして、ダイエットは体重を落とすことが目的ではない。

死ぬ瞬間まで元気で生きること、毎日笑って過ごせること、明日が楽しみな人生を生きること。
これこそが、ダイエットなのである。


そんな生き方(自分にピッタリの生き方)を見つけるために私達は生きている。
そして、改善を繰り返すことで、自分自身を変えることで、自分自身のダイエットを見つけ出すのである。




糖質制限を初めて44日目である。
これも自分自身の「ダイエットを見つけ出すための試み」の一つである。



今まで体験してきたダイエットの問題点は、一つ一つのイベントに対しての「数値的評価」が下せない事にある。
せいぜいで「体重」を測る程度である。
それでは月一回の内科での血液検査に対して自分の生活の何が悪いかを特定して、やっつける(是正する)ことが出来ない。
また、進む方向も見えないのである。



最初の20日間は、今までの症状が消えて(消えたから症状があったとわかる)その驚きが継続させる。
しかし、過去の例を見ると、どのダイエットも緊張感がなくなり、手短な食事に流れていく。
そしていつの間にか、血糖値は高めに止まり、併発症のリスクが高まってくる。



以前から自己測定の機器があることは知っていた。
針嫌いの僕はどうしても買ってみる気にはならなかった。血糖値をきちんと測った方がいいという友人の勧めで、買ってみたのである。


これが大当たりであった。
毎日多い時で10回以上測っている。
とにかく面白いのである。
様々なイベントが同血糖値に跳ね返っているかが分かるのである。

食事、運動、睡眠、朝起きてからの推移、すべてが新しい発見であった。
食事にしても、どんな料理がどう影響するのかわかってくる。
また運動も同様である。






僕は、医師や看護婦には食事指導は無理だと以前書いた。
食事の指導というとたしかに簡単なように見える。

採点型ならば、ソウである。
患者の食事に○☓をつければいいというならば簡単である。
皆☓を付けて「コンニャク食え」といえばいいのだからである。


ところが、「提案型」の食事指導となるとそう簡単には出来ない。

大体、食事を作るという行為が簡単ではないのである。


「食材の調達・管理」から始まって、【複数の料理の調理、流用、盛りつけ、後片付け】をワンセットになる。
一日3回、週のサイクルで7日、季節や折々のイベント(正月、お盆、冠婚葬祭、誕生日、記念日)を含めていく。

その長いサイクルの中で、適切な物を適切に摂取することが必要になるのだ。
一回の食事を作るのに例えば2時間かかっていたら、調理の手順に問題がある。
継続ができないのである。

高度な計算と緻密な段取り、適切な技術、発見と改善が常に求められる。
それは教えるのが困難である。

銀行型学習では無理なのである。
自分で喜びを見つけ出さなければならない。






だいたいこの料理を40分から1時間で作る。
材料の確認、下ごしらえの手順、やコンロの占有、を計算できないとダメだ。
特にこの日は、僕は1食で済ます予定なので出来るだけバラエティに飛んだ皿を計画する。

基本的に、タンパク源は「魚」「豚」「牛」「鳥」を少しずつ、色々な部位を取るようにする。
毎日、毎食、少しずつ残るように作り、次の食事に食べるようにする。

人の体は常に新しくなっている。新しくなる時に適切な適切な「生体分子」が存在しないと問題が起こる。
丸元淑生さんは「生命の鎖」と言う著書の中でグローバル化した社会がいかに個人の健康を破壊しているか著述している。



「身欠きニシンの煮付け」実に旨い。多めのお湯にさっとくぐして、酒味醂醤油を煮切っておいて加える。煮終わる寸前にしょうがをすって加えて一回ししてそのまま置く。




ブロッコリーの卵とじ」少なめのだしにキノコをゆでておく、昨夜ゆでたブロッコリーを入れて醤油で味付けする。煮えたらほうれん草を入れて、一旦煮汁を外に出して、卵でとじる。火が通ったら煮汁を戻す。多い煮汁の上に卵を入れるとスポンジのようになるので、この手順は大事。


「牛肉とピーマンのソテー」ピーマンを厚手のフライパンで高温でソテーしてさらに入れる、開いて少し塩しておいた牛肉を重ならないように入れて、片面に大まかに火が通ったら皿に上げる、2回繰り返したら油をれて刻んだネギを焦がして醤油を入れる。そこに牛を戻してソースを絡めながら赤みが亡くなった所で皿に盛り付ける。加熱を最低にすることで旨味が逃げないし柔らかい。



この季節のトマトはまだいまいちである。きゅうりと昨晩のタコの刺身をマリネして食べる。塩->酢ー>オリーブオイルの順で僕は入れるが、嫌う人もいる。単純な料理なので切り方、順番、味付けが大事になる。



「2つのフライパンでのキャベツ炒め」ご飯にかわる主食である。
1)フライパンで、ひき肉を炒め、よけて油を足してネギの微塵を焦がして醤油で味付ける。一回作って2回に分けて使う。もやしがあるときは、水から下茹でして、醤油を入れる直前に加えてもやしのなかまで味を入れる。
キャベツは別なフライパンで高熱で短時間の処理である。思いっき暑くしたフライパン+,油にガツンと入れて一気に火を通す。フライパンのそこに水が出てきたら味付けておいた挽き肉を加えて味を整える。



「今日の味噌汁と昨日の鍋の残り」昨日の鍋は大根と鶏肉だった。今日の味噌汁はわらびと竹のこにガンモの微塵を入れた。

これ以外に、煮切った鮭があったので半分食べた。


美味しく平らげた、余ったものは昼食と夕食になる。





おまけ、

父母の家に持っていく朝ごはんである。
6人前を、一緒に作る。
効率的である。



味噌汁と卵とじである。


ヨーグルトが大好きになってくれて、通じが良くなったそうである。毎日朝夕に持っていくので一日1パッケージ使っている。
白いのはとろろ芋である。

牛肉は間に合わなかったので昼に持っていく。

通常はこの味噌汁とおかずで朝昼食べてもらっている。
夕飯は、また別に作る。




------追記------

以前、内科で受診した時、11.5ぐらいで、「いつ意識不明になってもおかしくない数字、即入院インシュリン注射」と言われた。SU剤を処方されて、翌月には6.5ぐらいに落ちた。

SU剤はランゲルハンス島を疲弊させていずれ自分の体でインシュリンが出せなくなるということを知り、治療を止めた。




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