人は孤独には耐えられない 上村さんの事件に思う 「ドロップアウト」のコミュニティ論(3) 無視を始めたマスコミ

上村さんの家庭の事情が明らかになるに連れてマスコミは無視を始めた。

彼のおかあさんはシングルマザーで5人の子どもを育てる彼女は、昼間は介護の仕事、夜はスナックで働いて家計を支えていた。
オトナの社会ではそんな母親は爪弾きにされる。
そして子どもの社会はオトナの社会を映したものである。

上村くんがクラスでどんな扱いを受けていたかはよく分かる。

そんな孤独の中で、自分を守ってくれるコミュニティに帰属する道を選んだことは想像だに固くない。

学校の先生や、クラスメートには何も問題はなかったとはいえまい。

僕ら自身の問題でもあると思えないかい?

僕の身の回りでも、そういう家庭はある。
僕は勇気を持って自分を貫く姿が好きだ。


しかし、そんな姿が明らかになっていくに従って、マスコミは引いていく。
事件の報道のスタートの時に彼らが大好物なキーワードがあった。
南の島、イスラム国を想像させる残虐性、素敵な笑顔........

やがて、自分たちの社会の暗部をえぐり出していく事件であることが明らかになるに連れて、報道からは消えていく。

すでに、この事件は、自分たちの世界と違う所で起きた事件だととらえたのだろう。

僕らの社会を見つめることがでいないマスコミは残念であるなあと思うが、まあ、そういうものだ。


人は孤独には耐えられない 上村さんの事件に思う 「ドロップアウト」のコミュニティ論


人は孤独には耐えられない 上村さんの事件に思う 「ドロップアウト」のコミュニティ論(2) 新発田での殺人事件






もっとお大笑いは文部省の調査である。
アンケートした所、全国で400人いたそうである。
何ともおめでたい調査である。

やっぱ、お役所の調査はアリバイ作りである。

川崎中1殺害と同様の危険、全国に400人 文科省調査
高浜行人2015年3月13日11時37分


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年生の上村(うえむら)遼太さん(13)が殺害された事件を受け、同様の危険にさらされている子がいないか文部科学省が緊急調査し、13日結果を発表した。連絡が取れない、または校外の集団と関わりがあり、生命や身体に危険が及ぶおそれがある小中高校生は全国で400人に上った。

 該当する児童・生徒について、文科省は学校に対し、警察と連携するなどして安全を確保するよう促す。今後、どう対応したか報告を求めるという。

 調査は2月27日〜3月9日、全国の国公私立の小中高校、特別支援学校を対象に実施。①7日間以上連続して連絡がとれない②学校外の集団との関わりがある、の二つのケースのうち、「生命や身体に被害が生じるおそれ」のある児童・生徒。危険があるかどうか確認できない場合も含めて集計した。


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