ジョブズって56歳で死んだんだなあ。iPhoneを止めた理由。


ジョブズスタンフォードでのスピーチは大好きなんだけど、いまのappleは嫌いだなあ。

利益こそが企業の価値であるという考え方は間違えている。

社長になって大儲けしたいというのは、アタリマエのことである。
お金があれば、色々なことが出来る。
政治を買うこともできる(笑)。


でかい社屋を建てるアップルには心底、嫌悪感を感じる。

iPhoneは単にジョブズの発明品ではない。
多くの人々の人生の一部である。



労働を単に金の対価と考えてしまうとより安い所で作るということになってしまう。
これも当たり前の発想である。
物を移動させることで利益を得るグローバリズムは、労働(コスト)を単なる数字と見てしまう。
安い所で作って、高い所で売るのが基本である。

多く売れれば株価は上がり、経営者は2度おいしいのである。
株価を操作して、法人税を安くして消費税を上げる政治をメディアを通じて買う。





中国でiPhoneを作るappleは、その地で労働者を疎外して自殺者を生むほどの苛酷な待遇でも平気である。
それは遠い所で行われる行為だからである。
地雷の製造と輸出の論理と同じである。どこか遠い所で子供の足を吹き飛ばすから作っている人間は何も感じないのである。






労働は、単なる数字ではなく、人々の生活である。
人は皆「才能」を持ち、その人にしか見えないものを労働の中に見出す。
そして、その力は新たなイノベーションを生むのだ。
昨今の起業が少ないという(役人の)嘆きは当たり前である。

君たちお役人様は、行政にイノベーションを起こせないだろう?
だって、何もしなくても給料は保証されているのだからね。
行政のイノベーションとは、「行政のサービスの向上+コスト削減、役に立たない公共事業の削減、弱者への優しさ」であるが、それらは全く無い。

僕らの生活の隅々まで、役人は入り込んでいる。
そしてその売上で食っている市民は計り知れない。

いくら「子どもが自殺しても」しれっとしている校長は恥を知りなさい。
数カ月前に「校長とか教頭とか」がいかに小役人か感じ入ることがあったのです。
それはまた今度(笑)







正規雇用という「労働者からやる気を奪う仕組み」は毎日の中で生まれるイノベーションの芽を摘む。

僕の住んでいる新発田でも、生産拠点を東南アジアに写している会社がある。
当然、「しばた」の雇用は失われる。
そしてノウハウは海外に流れ、そこで頑張っている労働者がイノベーションを起こすのである。


中国のiPhoneコピーを人々は笑うが、10年後には素晴らしい物が生まれる。
踏みにじられながら生きる労働者は世界最高の携帯電話を作りながら、自分自身の為のイノベーションを夢見ているのである。


僕は鉄工所で鉄を切っていた時代がある。その時感じたのは、現場の労働者の素晴らしさである。
QC活動とか発表などが業務として行われるがそんなものに価値はない。
日々「労働者」は自分の為に(垣根を超えて)変えようと考えるのである。

毎日奴隷のように働かされる現場ではそんな気持ちも奪い去られるのである。


半年前に僕はiPhoneを止めた。
2年使ってみたけど、そんなことを考えていたら、やはり気に入らなかった。




「トリクルダウン理論」と言う金持ちに群がる嘘つきのいいわけでは、金持ちが裕福になると貧乏人も裕福になると言っている。

しかし、本気かねえ。





トヨタが下請けに値下げを強制しないことにしたそうである。
こういうことがニュースになること自身が悲しいねえ。
決して、すべての労働者と共に生きることを決意したものではないだろうなあ。
大笑いである。

仕事は人と人をつなぐ「絆」なのだ。




アップルは国内生産に回帰しているという。
また日本の企業がアップルを訴訟した島野製作所にのニュースは嬉しい。
だが、問題はアップルだけではない。

また島野製作所を含めて多くの企業は「相見積もり」をしている。
それもまた責めることは出来ない。
しかしながら、僕は何度か高くても「おまえが気に入った」と言う理由で受注したことが有る。
そんなお客さんに、僕は全力で応えるのだ。


見積は命がけである、先日も見積もりを出したのだが、受注できるかわからない。
しかし、その金額で駄目ならば仕方がない、もっと頑張らねばならない。
捨てる神あれば拾う神あるのだ。
勇気を持って、自分を信じて生きなければならない。

ビジネスの生態系は、食物連鎖と同じ。
死んだ企業の骸は、労働者を通じて新たな起業を生む。




数年前(もう10年以上前である)に大学出て起業したてのwebデザイン会社の社長とある会社に行って見積のプレゼンをした。
1ページ2万円くらい出だしたのだけど、他の会社は6000円でやると言って値下げを要請された。
生きていくためには6000円で受けなければならないのだろうが、(多分3万円くらいで受注すると思うので)差額は元請けのものである。
そんな契約では決してイノベーションを起こすような余裕はない。
品質も悪く、優秀な社長は消耗していった。今は廃業して会社に勤めながら次の夢を見ているだろう。

ソフト業界では、下請けとは呼ばないで協力会社と呼ぶ。
まあ、欺瞞なのだけどね。
イノベーションはソースを書いている技術者が見つける。

夜中まで自分の命を削ってプログラムを作る時、そんな夢を見る。

もう少し頑張らねば!





トヨタ、部品値下げ求めず 材料費高騰で下請けに配慮
2014年10月26日03時39分

 トヨタ自動車は、継続して購入する部品の価格について、2014年度下半期は値下げを求めない異例の方針を決め、部品メーカーに伝えた。トヨタ本体の業績は絶好調だが、下請けには円安による材料費の高騰などで経営が厳しいメーカーも多い。価格据え置きでもうけが下請け全体に行き渡るようにする狙いだ。

 半年に一度の部品メーカーとの価格交渉では、トヨタが値下げを求め、部品メーカー側も受け入れるのが通例。徹底して無駄を省く「カイゼン」を続ければコストを下げられるとの考えからだ。トヨタは当初、14年10月〜15年3月に購入する部品について、1%弱の値下げを求める方針を部品メーカーに伝えていたが、これを撤回した。

 トヨタは15年3月期の営業利益が過去最高の2・3兆円になると予想。最近の円安進行で利益はさらに膨らむ見込みだ。一方、輸出が少ない中小の部品メーカーには、円安で材料の価格が上がってもうけが減る社もあり、「トヨタ本体だけがもうけ過ぎ」との声が出ていることに配慮する。

 トヨタは今回の値下げ要請見送りに際し、部品メーカーに対し、取引先について円安によるコスト上昇分の面倒をみるよう求めている。狙い通り末端の下請けまで広がれば、春闘で賃上げを認める余力がある企業が増える可能性もある。

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