NHK受信料支払い拒否の歴史(2) どんな手を使っても受信料を剥ぎ取るNHK

1993年の頃僕は新潟に帰ってきた。
仕事はなく、一旦は印刷会社に務めるが、半年くらいで辞めた。
その後、何度もハローワークに行き、新潟の企業のシステム部門に内定するが、色々と考えてそれもやめる。

父親が50年経理部長を務めた大平洋金属の子会社の新潟金属と言うステンレスの加工を行う会社に務めることになった

丁度その頃の話である。

実家の隣のアパートにいたのだが、やはりNHKの受信料の集金人が来た。
その頃僕は受信料の集金人の人たちがとても可愛そうな立場の人だと知っていたので、集金人の人たちとは喧嘩しない方針だった。

受信料の集金人は敵ではない。同じ被害者なのだ。

集金人の人たちが来たら、文書を渡して上司に見せて、この人は信念に基づいて支払い拒否をしているのだから私には説得できないと言うように話してもらうことにしたのだ。

考えてみればNHKの受信料の集金人の人はかわいそうなのである。
当時、「委託集金人」にはノルマが有り、ノルマを達成しないと当然給料は下がる。
どうも今も同じようなのだが、もっと悪質になっているようである。

この方のページから「立花孝志ひとり放送局 」を知った。いいねえ!!



後に、プライベートに知り合いになった集金の人もいた。その人は実に聡明で素晴らしい人だった。
今度書こう!


当時アパートの玄関には隣が実家なので「配達物などはそちらに」と書いた紙を貼っておいた。
NHKの集金人に文書を渡したら来なくなったので「アッサリしているなあ」と思っていたら、実家に行っていたのである。
実家の父母に話をして、NHKの受信料を払わない事の反社会性を説いて、父母から僕の受信料を集金していたのである。

NHKの受信料を払わないなどという反社会的な事をしていると就職など出来ないと脅かされたそうだ。それが判明するのは2ヶ月位立ってからである。

すぐにNHKの新潟支局の部長を呼んで、これはおかしいのではないかと抗議した。
当たり前の話である。
結局、これまでうちの父母から剥ぎ取ったお金は帰ってこなかったが今後は行わないということになった。

この件の顛末は、今でも不満だ。



権力を見張るべきNHKのはずが、今やこの国を戦争に向かわせる政権を批判的に報道していないではないか。
そのような戦争のための道具にカネを払い賛同するということは、子どもたちを戦争に行かせることに賛成するのと同じことである。
僕は何があっても払うことは出来ない。

払っている人たちもよく考えて欲しい。

確かに、景気は悪く、経済を活性化する為に「武器輸出」はお手軽な方法かもしれない。
しかし、生産された武器はどこかで人を殺すことで消費される。
僕らの父や母は先の戦争で多く殺された。
その悔恨から平和憲法とその精神を選択した。決して押し付けではない。
僕は彼らの心を守り、受け継ぎ、次の世代に伝えたい。

だから、NHKの受信料を払うことは出来ない。





こんな文書を印刷して渡していた。

2000年8月25日版_NHKの集金人が来た時に渡す文書/ この文書はインターネット上で公開されています。問い合わせは『http://www.inet-shibata.or.jp/~diet/』を御覧の上メールでお願いします。


NHK受信料集金人 殿


あなたの立場も判ります。 あなたの上司に、次の様な事を話して、私の家からお金をとる事は出来無い、何度足を運んでも無駄だと言って下さい。


1)私は見ていないから払わないと言う単純な不払い運動をしているのでは無いのです。


2)私は、NHKと言う組織が、第二次世界大戦を教訓として、国家に頼らないで、国民の出し合ったお金で、国民の為になるメディアを作ろうと言う意図の元で始められたと言う事を知っています。


3)ですから、見ているとか、見ていないと言うレベルでの話をしているのでは有りません。
4)私は、NHKの番組を見ています/そしてその上でNHKのあり方には疑問が有ります。


4-1)君が代、日の丸の問題、沖縄の扱い、日本の小数民族問題への取り組み、犯罪の実名報道を行っている点、過去の歴史への評価、原子力発電への対応、国家権力との関連、いずれをとっても、正しく憲法の精神を実現するものとなっているとは思えません。


4-2)そもそもNHKの会長の任命が内閣総理大臣が行うと言う一点を見ても当初の精神から大きく懸け離れていると言えるのでは無いのでしょうか。


5)現在のNHKにはそう言った疑問を反映させる手段が制度として整っていません。


5-1)会長の公選、何らかの中立的機関(現在の審議会等の機関は全く話になりません)の存在を作る、等の事が必要だと思います。


5-6)権力を見張る役割をするべきメディアであって、かつ企業から自由になるという大きな義務をおうはずのNHKはまったくその義務を果たしていません。
受信料を払えと言われても、義務を果たしていない組織に払う必要を感じません。


6)幾ら少ない金額と言えども、体を削って働いたお金をそのような(存在を納得でき無い)集団に渡す訳にはいきません。


6-2)払いたく無いと言っているのに、無理矢理押し掛けて嫌がらせまがいの事をしてお金を取ろうとするとは何ごとですか、そのような行為は止めて下さい。


7)そんなにお金が欲しいのだったらNHKには提案が有ります/一部「衛星放送」会社の様にデコーダを付けて放送したらいかがでしょうか/そうすれば、名実共に「受信料」と言う呼び名に似つかわしくなると思います


7-1)NHKはもっと基本の精神に立ち返るべきです/そうすれば自然と参加する人も多くなって来るでしょう


今後、何らかの申し入れが有る場合は、この文書に対しての正式(受信料受け取り主体の印のある文書)な返答を行った上で申し入れを行って下さい。



住所:_______________________________________

電話:_________________

名前:_________________ 印

NHKが市民のためのメディアとして存在することは果たして可能だろうか?




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参考文献集:スカパさんのサイトからの参考文献です。今では手に入らないものも多いかと思います。