子どもが帰ってこれる故郷を…..
「ショーシャンクの空に」を今年の2本目の映画にした。
Hope is a good thing,maybe the best of things,
and no good thing ever dies.
このセリフが知りたかった。
何度も思い出す。
希望というのは良いものだ。
気が付かなかったのだけど、この映画って、修復的司法の映画でもあるのだなあと知った。
「百年しばた」という市民運動を去年始めた。
この運動は図書館の駅前への新設(建築会社のマンション付き)と市役所移転への疑問から始まった。
しかし、その根には深い問題が見えてきた。
にぎわいを作り、人口を増やすという名目で、駅前に図書館ができる。
建築会社のマンションとともに作られるのである。
市役所は移転する。200億近くの金(補助金と起債になるのだろうか?)が使われる。
日本中の自治体は人口減少に苦しんでいる。
人口減少が税収の減少になるからである。
それは問題の本質を取り違えている。
都会の大学にいった子どもが、帰ってくる就職先が無いから起こっている現象なのである。
地域に元気な企業が無ければ人口は減少を続ける。
当たり前の話である。
成長戦略は日本の問題であると同時に、地方の問題でもある。
行政は争って成長戦略を考えるが、起業家ではない役人に思いつくはずがない。
みな的外れで、口先ばかりのコンサルタントに無駄な税金を渡すだけである。
新自由主義、そして経済のグローバル化は99%の市民を不幸にする。
佐野誠さんという新潟大学の教授が経済学者としての視点から「99%の為の経済学」と言う本をお書きになていた。
グーバリズムの分析(ペルーにおける新自由主義施策がいかに人々の生活を破壊したか)を通じて従来の市場経済(大手スーパーで安いものを買う)とは違った生き方を考えていたのである。
くしくも、僕の至った結論と同じものだった。
お会いしたいとお手紙書いた、その数日前に癌でお亡くなりになっていた。
数日、憂鬱で何も出来なかった。
僕は地産地消しか問題を解決する道はないと思っている。
この土地を愛して、この土地で生きることを決心した人間がともに生きることである。
地元の農家、ポリシーを持った商店、企業、起業家が共に語り合って僕らがまだ見ていない道を見つける他ないのだ。
この土地で生きることを決心して、共に生きることである。
僕は今、地元の会社と組んで世界に挑戦するウエブアプリを作っている。
果たしてうまくいくかわからない。
挑戦し続けなければ企業は生き残れない。
新発田に元気な企業を作っていけるだろうか?
そこでショーシャンクの話に戻る。
この映画は図書館と人生の希望の映画なのだ。
Hope is a good thing,maybe the best of things,and no good thing ever dies.
『希望』って素晴らしい。たぶん何よりも素晴らしい。決っして失われない。
映画『ショーシャンクの空に』と言う映画。
刑務所に入った主人公は、ネズミの糞だらけの図書館を素晴らしい図書館に変える。
主人公は刑務所で暮らす囚人に希望を与える。
毎日、リストラに怯える社員としての生活。
売上が上がらず会社を維持することに疲れきっている経営者。
後継者がなく、未来が見えない農家。
僕は、何度も転職を繰り返して、起業を繰り返してきた。
今思う、自分が自分として生きていく「希望」を失わないことこそが重要なのだ。結果ではない。
建築会社がマンション建てるためのこんな図書館は市民にどんな『希望』を与えるのだろうか?
僕は、今の新発田に絶望していない。
400以上の企業や商店を周り、沢山の人達と出会えた。
希望っていいものだと感じている。
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