母に聞いた笹川三作さんのお話

僕の母の父親は笹川三作さんという。
中学二年の頃亡くなったのだがよく覚えている。
いつも母が僕に語る話。

敗戦後、田舎に買い出しに行く人が絶えなかった。
三作さんは、田舎に行く道に立って、買い出しに行く人を止めた。
買いに行くと、高く買わせられるから、向こうから売りに来るのを待てと言って田舎に買い出しに行かないように引き止めた。

ある日、血まみれになって帰ってきたという。
引き止めていたら、町の人に殴られたそうだ。

自分が正しいと思うことを行い、ひどい目にあう。
何とも、すごい話である。


僕は8月から「百年しばた」と言う運動を始めた。

新発田市という街に僕は生きている。
行政に対しての監視が全く存在しないので、今大変なことになろうとしている。
駅前に役に立たない施設が建ち、市役所が適切で無い所に移転する。

土建屋と、ガス会社、補助金で金儲けしている地元企業、補助金にたかる文化人の方々が新発田を支配(?)している。

そこで、ペーパー(アジビラ)を作って新発田の街に配り始めたのである。

このペーパーを5000部印刷しようとして見積もりを印刷会社に頼んだら「新発田市の仕事をしているから受けられない」と断られた。

ここは、江戸時代か(笑)!!




僕は、行政が悪いとは思わない。
土建屋を経由して、補助金などで、雇用が確保される。このビジネスモデルはしかたがないことなのである。

そういうものなのだ。問題は役に立たない箱物が建ち、維持費がかかることなのだ。

市民が選んだのだから、市政を批判しても仕方がない。
市民を責めてもしょうがない、毎日忙しくて、市政を考える隙がないのだ。
これは、僕もそうだし、皆そうである。

市民に十分な情報が与えられていないことが問題なのだ。








「百年しばた」を始めて、母に話をした。
議員になるのか、市長になるのか心配していた。
僕は決してそんなことのために時間を費やしていないことを約束した。

何度も、三作さんが血まみれになって帰ってきた話を僕に繰り返す。
正しいと思うことを貫く事は血筋だと思う。(もしあるならばだが.....)



来月、新潟市オンブズマンの先生と会って来る。


まだ先が見えない。
よく考えて見れば、今に始まったことではない。


これからどこに行くのだろうか。

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