著作権に関して思う事 2007年03月13日23:48
- 作者: 白田秀彰,加藤一郎,中山信弘,知的財産研究所
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著作権に関して、youtubeと日本の著作権関係の代表者が協議したニュースをwebで読んだ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0702/06/news086.html
一目見て吐き気がして来た。日本側の代表者の顔写真である。皆、高そうなネクタイ背広きて、俺は正義の味方だぞって顔してやがった。
ビックリである。その顔ぶれの中には一人のアーチストも、映像作家も、画家も作家もいないのである。(いたかも知れないけど、一目では分らないなあ)
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著作権と言うのは、感動するオーディエンスと、アーチストの共有物を守る為の物である。
芸術というか、感動と言う物は、感動する人と、感動を与える人の共同作品なのだ。
人は感情を持ち、限りある生を生きる、そして、その生(せい)のなかで感動は奪われてはならない物である。
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著作権と言う権利はそもそも、出版会社に勝手に出版させない様にする為の規制であった。
出版会社やレコード会社は入れ物を作り、その中に芸術作品をあたかもカンズメの様に入れて、その入れ物に値段をつけて売っていた。
今のインターネットの著作権の議論ははっきり言って、今迄カンズメで芸術品を売っていたのが、水道で自由にながせれる様になって大慌てになっているカンズメ屋の様な物だ。
水道の送り口にアーチストが立って、水道の受け口に聞き手がいれば良いじゃないか。
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今や、著作権の議論は無駄な物になって来ている。
既得権益を守ろうとする汚い奴らをなんとかしないとね。
僕らの生きて感動する歓びを飯の種にしている奴らはどうなれば良いのだろうか?冒頭の記事で見た高そうな背広来た連中である。家庭も有るだろうし、失業させるにもなあ、何の潰しも聞かなそうだし、唄の一つも歌えるんならねえ〜
著作権をたてに僕らの生きる歓び感動する心を食い物にしている寄生虫たちを一掃しなければ、この世界は灰色のつまらない物になる。
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http://journal.mycom.co.jp/articles/2004/03/23/lessig/
http://www.creativecommons.jp/
山形浩生さんはとても良いことを言う
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070121/117338/
白田秀彰さんの「インターネットの法と慣習」これは必読!!
http://hotwired.goo.ne.jp/original/shirata/index.html
第25回 やっぱり著作権保護期間延長を批判する
第24回 著作権保護期間延長を擁護してみる・・
のところね!
http://grigori.sytes.net/
コメント
コメント
masaya2007年03月14日 03:21
ちょっと書き足りないのでもう少し書く。
例えばCDやレコードの様な記録が出来ない時代においては著作権などは無かった。
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ラーメン屋が旨いラーメン作れる様に、その歌い手の所に行って木戸銭払って聞くことだけがその感動を受け取る唯一の手段だった。
所が、記録することを思いついた人間が、それを記録して売ることにしたのだ。そうしたら今度は、Aという浮世絵の版画を摺る工房が好い絵を摺り出したとき、Bという工房が同じ絵を摺り出したとすると、これはAにとっては死活問題である。
そこで、その絵の作家に作って良いかの許可を貰えないと作れないシステムを始めた。
昭和の初期の古本なんか見ると奥付けの所に検印と言って作家が小さい紙切れにハンコ押して有るのを貼ってあった物である。
それは、作家が何部するからという事で刷る枚数だけハンコ押して出版会社に渡したのである。
ここで重要なのは、出版会社ももらった検印の枚数分しか出版出来なかったという所である。
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完全に作家が著作権を行使して、キチンと出版社から印税を受け取るのにそういう手順の時代が有ったのである。
やがてシンジケート(組織)が出来上がって行く。
今度はコピー機械が出来て来て本をコピーして出版社から買わないでも良い時代が来るのである。これはレコードを録音出来る様になる時代とも重なって行く。
同時に、音楽や出版物を多くの大衆が楽しめる時代でもある。
そしてレコードが馬鹿みたいに売れて、高々歌うたいが何十億と言う金を手に入れる事が出来る様になるのだ。
これは実は、安価な再生機械が流通して、レコードの値段も下がり(大量生産が値段を下げた)その結果でもあるのだ。
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昔は作家も歌手もそんなに大金持ちにはなれなかった。
著作権の問題も厳しくなかったから、町中で流行歌を様々な人が歌えたし、替え歌も沢山あった。そして文化は豊かであった。
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今の時代は暗黒時代である。一つの唄を例えば漫画本の中で主人公が口ずさむ時にも金を払う必要が有る。
僕が口ずさむ時は払わなくても良いが、小さなホールで友人たちとコンサートをして歌おうとすると金を払わなければいけない。
僕から歌う歓びを奪って、その曲の作者は本当に嬉しいのだろうか?
シンジケートは小さな喫茶店にまで百万単位の請求をして唄を使えなくしている。
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歌を見て、感動する心は人に取って基本的な権利である。
結果的にそれを奪う事は問題がある。
きっと、歌を作った人もみんなに歌ってらいたいはずである。
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著作権は文化を殺しているのだ。
アーチストはもらう金に目がくらみ、もっと大きな金をレコード会社や、そういったシンジケートの人間が得ている事を忘れている。
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幾ら儲かれば良いのだろうか?高々歌うたいが300億円とかとんでもない金貰って良い物なんだろうか?
ねえ、マイケル、あんた、その金で幸せになったかい?