「ダウンロード違法化」不可避に .....2 2007年12月20日23:29

キーワードが流行物だと沢山の人の意見が見れて楽しい。

心折れない程度にもう少し書きたい。




ダウンロード違法化という話しとは少しそれるけど、ちょっとだけ、後進国(?)から見た特許や著作権の事を書いてみたいのだ。


優れた研究者が明確にしている様に『著作権』『特許権』という物は単に国家の産業優遇政策の結果であって、人権の様な権利とは話しが違う。

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中国や台湾、アジア、アフリカの諸国、工業化が進んでいない国々は幾ら頑張って何を作ろうとも、多くのロイヤリティが特許や著作権を持つ国の一部の企業にピンハネされる。

一次産品を持つ国は先進国から安値で買いたたかれ、有害な物質を垂れ流す一時処理の工場等はその地に作られその産品から上がる利益は先進国に吸収される。

その国にはわずかな金額のワクチンが買えない為に死んで行く子どもたちがいる。

フェアでないよね。

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昔、イタリアに行った時に、黒人がブランド品のコピーを売っていた、彼は好きでそんな事しているとは思えない。

本当ならば、彼の故郷で、彼の生まれた文化の中で物質的には貧しいかも知れないが自然と調和した豊かな生活を送る事が出来ていたのだ。

その土地に近代と言う消費文化を持ち込み、その土地から全てを奪ったのは誰だろうか。



僕らも奪われたのだが、運良く歴史の気まぐれがこういう物質的に豊かな経済システムを与えてくれてはいる。




一方的に奪い、勝手に権利を決めて、同じ人間を奴隷に状態においている。

どこか、間違えていないか??

僕は奪う側の人間だが、奪われてもいるのだ。
この複雑なシステムをどうしたら的確に人に伝えられるのだろうか。




『違法ダウンロードは禁止』なんて分りやすいスローガンだろうか(笑)!



国家とか、人種とか財産、そんな物で人を計らないで生きるすべは無いのだろうか??


友愛や慈悲、共感と愛情、そんな物は幻想に過ぎないのだろうか。
全ての人間に平等に訪れる『死』以外に心の安らぎを求める事はできないのだろうか。

憂鬱である。