シャーロック大好き
シャーロックというのはBBCで作られたTVドラマである。
このドラマは、シャーロック・ホームズの現在版である。
その世界には、「コナン・ドイルの創造したシャーロック・ホームズ」はいない。
現在の社会に生きるホームズを創造している。
僕は、シャーロッキシアンというわけではないが、シャーロックホームズは大好きだった。
だから、このシリーズには余り良い印象はなかった。
「絶対面白い訳ないじゃないか」と思っていたのである。
ところがである、猛烈に面白いのである。一気に1−2シーズンの全6話を見てしまった。
このシリーズは、原典に対しての深いリスペクトが有り、新しい物語が作られている。
天才的な洞察力を持ったある人間が、その洞察力の為に幸福にならない。誰の心も読める男が幸せになることはない。
孤独な魂が他者を信じること、愛することを知り、変わっていく物語なのである。
エエカッコシイのイギリスの物語であるところがいいのだろうなあ。
やはりシャーロック・ホームズはイギリスの宝である。
(そういう意味では、最近作られた映画版はまた別物である。楽しめたが....やはり少し違う。)
モリアーティ教授が出てくるのだが、猛烈にいい。
狂気あふれた姿はすごい。ネット上でも結構な人気のようだ。
I will skin you.というセリフが出てくるのだが、ネットで検索したら、おお、なんとも沢山出てきたではないか。
アイリーン・アドラーが出てくる話(2シーズン 1話)が一番好きである。
原典をリスペクトしながら、人間を描いている。
アイリーン・アドラーとホームズの関係は面白い。
the woman となった彼女の姿を描いている。
孤独な人間(すべての存在は孤独である)は心に中に「the woman」を持たざるをえない、そして求めている。
普遍的な愛の形を描いている。
ラストでは涙が出てきていしまった。
切なく、素晴らしい物語である。
アイリーン・アドラーを演じているのは、ララ・パルヴァーという女優さんなのだが、綺麗な人である。
シャーロット・ランプリング、ジョディ・フォスターと同じような感じで素晴らしい。
シーズン3が撮影に入っている。
また長く待つことになりそうである。
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すごいページ発見した。
感動である。
嬉しい、勉強になる。そして楽しい。