里親制度

里親と養子を混同している人は多い。
かく言う僕もその一人だった。

3人の子供の里親をしていて、既に1人の人を社会に送り出した方とゆっくりとお話する機会があった。

あまりに素晴らしいお話を聞けて、子どもたちと触れ合ってびっくりした。

いかに僕ら(僕だけかもしれないが)の認識が間違えているかが良くわかった。

衝撃的な出会いだった。



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早速5冊ほど里親の事に関する本を買った。

「家族を作る」「ぶどうの木」「子どもの社会的擁護」「だれか助けて」「子どもを虐待する私を誰か止めて!」

「家族を作る」から読みだした。
どの本も体験談から構成されていて、読んでいるのが辛くなるが、読まずにはいられない。





最後の一冊は「お母さんはしつけをしないで」という本を書いた長谷川博一さんの著作である(偶然以前読んでいた)。

子供の頃に虐待されていた経験が、子どもを持って虐待する側に立つことが描かれている。

虐待する親からのSOSから始まり、様々な実例が上げられている。
彼の臨床家としての姿勢は好きである。そして、1999年に「親子連鎖を断つ会」を設立している。

虐待を社会の構造として捉えるのはそのとおりだと思う。
個人の責任ではなく、社会の責務として虐待を少なくしていったほうがいい。
0になるということはありえないが、不幸は少ない方がいい。
僕はこの人好きだなあ。



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虐待する親から社会が子供を守るための手段としては『児童相談所に併設されている一時保護所、児童養護施設(全国551箇所)』があるが満杯状態なのです。

厚生労働書は虐待されている児童の受け入れる場として里親制度を拡大する方針です。
2004年で8.1%である里親委託率(里親に委託される要擁護児童の割合)を2009年までに15%まで引き上げる目標となっています。

役7万人と言われる児童が受け入れられているし、もっと多数の子どもたちがケアを必要としている。



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僕に何が出来るだろうか、


昔ブログに書いた詩人のことを思い出した。

Children

And a woman who held a babe against her bosom said, "Speak to us of Children."

And he said:

Your children are not your children.

They are the sons and daughters of Life's longing for itself.

They come through you but not from you,

And though they are with you, yet they belong not to you.

You may give them your love but not your thoughts.

For they have their own thoughts.

You may house their bodies but not their souls,

For their souls dwell in the house of tomorrow, which you cannot visit, not even in your dreams.

You may strive to be like them, but seek not to make them like you.

For life goes not backward nor tarries with yesterday.

You are the bows from which your children as living arrows are sent forth.

The archer sees the mark upon the path of the infinite, and He bends you with His might that His arrows may go swift and far.

Let your bending in the archer's hand be for gladness;

For even as he loves the arrow that flies, so He loves also the bow that is stable.


こちらから頂きました

あなたの子はあなたの子ではなく、大いなる命(いのち)の希求(あこがれ)の息子(こ)であり、娘である。
あなたを経て現れて来ても、あなたから生まれた物ではない。あなたと供にいても、あなたに属するものではない。
あなたの愛を与える事はできても、あなたの考えを与える事はできない。
子どもは自らの考えを持つのだから。
その身体を住まわす事はあってもその魂(こころ)までも住まわすことはできない。
子どもの魂は、あなたが夢にも訪れる事のできない、明日の館にすんでいるのだから。
子どもらのようになろうと務めるのはいいとしても、こどもらをあなたのようにしようとしてはならない。
生は後ろには歩まず、昨日を持つことはないのだから。
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   ジブラーン 小林薫訳『プロフィット(予言者)ゴマ書房』


こちらのページの音声、14分30秒くらいから始まります。


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