ヘルゴランド便り

筑摩書房 世界文学大系 78 ハイネ 昭和38年5月15日
に入っていました。
1985年に僕は買っていた。大学4年生の時にドイツ語の授業で使ったテキストの翻訳を探して、これを見つけた。

Briefe aus Helgoland

ヘルゴランド通信ではなくて、ヘルゴランド便りだった。

ハイネなどと言う詩人に全く興味がなかったのだが、実はとんでもない人だったことを知ってビックリした。

詩人と革命家、思想家、みな他者の心を知っている事がその資質になるのだ。
そう考えれば何も疑問は無い。

30年近く前に買った本を今読んでいるのは不思議な事だ。僕はもう老眼である。





ハイネが1830年7月1日に亡命先のヘルゴランドで世界のあらゆる場所に自分の居場所がないことを嘆いている。
その文書の一節にアメリカで起こったリンチ事件(黒人と結婚した白人牧師の娘がタールを全身に塗られて羽根をかけられる)を語り、自由などと言う名の蛮行を非難するのだ。


ハイネって若くして死んでいる様な気がしていたけど、58歳まで行きていたんだねえ。

少し驚いた。



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