ウドンスキ大好き

大阪で食べたウドンスキは旨かった。

白菜を下ゆでして、下ゆでした野菜をまいて、ダシで味を移して食べるのだ、
白菜の食べ方ではこれが一番である。

下茹でをすると栄養を詰め込んだ野菜と言う水筒が中の旨さごと僕らのからだに入って来る。



ウドンスキといってもうどんを食うものではない。
美味しいダシで最高の下ごしらえをした野菜を食べるのである。

これは旨いでー



お江戸の鍋(宴会で出てくる様な最初にみんな放り込んである鍋の事)は、加熱に無頓着だから僕は嫌いなのだ。
生の野菜もお肉も一緒クタにしてぐらぐら煮立てて行くのだ。
小さく丸まった牡蠣を見ると悲しくなる。
それは、最悪である。
僕は宴会でそんな鍋が出るとゲンナリする。



大阪の食べ物は繊細で、本当の旨さを引き出してくれる。


みんな下茹でをしておくのだ。

ピンぼけだけど、生牡蠣、海老が入るのだが、生食用をサーッと湯に通して食べる。
中は生生な牡蠣を口に入れた時の有り難さは嬉しい。
海老も好きな加熱の所で食べるのだが、頭の下の辺りが半生なのが好きな人には耐えらない。
奥さんや子どもたちはしっかり煮るが僕は半生で食べる。
海老味噌である。


青物は茎の方は少し長めに茹でて葉の方はさーっと湯に通すだけである。
ピータンはそのまま食う(笑)。



一人一人に食べるものを分けておいて、好きなものから暖めて食べる。



ゆっくりと熱をかけて味が入って行くのを待って食べる。



肉を入れ、海老を入れ、ホタテをいれ味が豊かになって行く。



しゃぶしゃぶの旨さである。
最後はうどんを食べる。
翌朝はご飯を入れて煮て卵を落とす。

応用編である。
肉と白菜の重ね茹でである。
鍋を使って入るが、お江戸の鍋ではない。


鍋は肉を入れてから沸騰させてはいけない。
沸騰するとタンパク質が固まり旨味が消えてしまう。
ゆっくりと加熱される事で美味しさが出て来る。

脂肪分は白菜に溶け込んでからだに入って来る。

僕らの体は、脂肪の膜で包まれた水に溶け込んだタンパク質から出来ている。
その組成に近い物が旨い。
分解した後で再利用が出来るタンパク質(熱で変質していないもの)が旨い。


茹でた白菜で肉をまく



土鍋にヒタヒタに入れて始める。


大事な事は沸騰させない事である。
スティック状の大根を下ゆでしておいて巻き込むのである。
インゲンや人参もうまい。


沸騰させないで煮るとアクが出ない。
白菜が吸収してくれる。


皆に大人気でこの鍋はいつも空になる。


外は数年ぶりの大雪である。



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