破壊する創造者、面白い!!

大野 乾(おおの すすむ、1928年2月1日 - 2000年1月13日)さんという生物学者の方が提唱した進化に関しての仮説が紹介されているのだが,もの凄く面白い。

交配によって遺伝子が受け継がれるだけでは進化(のうちの複雑化へすすむ道)は起こらないと言うものである。
生命が他の(別な種の)生命の遺伝子を取り込まなければならないのだ。
ウイルスや細菌では互いに遺伝子を交換する事で速い速度での変化をおこなう。
その作法を真核細胞の集合体である僕らが忘れてはいまいと言う事である。

これは面白いなあ。
今西錦司さんなんかも、突然異変と自然淘汰では大きな飛躍は説明出来ないと行っていた事を思い出しした。
そのとおりである。


生物のゲノム解析の成果が出て来ているのだ。
ウイルスや細菌の感染症の意味が理解出来る。

病気には意味があるのだ。

まさにパラダイムシフトである。

医学の根底から変わる考え方である。
しかし、製薬会社、医療行政の官僚,医者は抵抗するだろうなあ。

生命の本質を理解出来ないままに生命を操作する事は恐ろしい。


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僕の一番の疑問は、細胞の声を聞いて色々な活動をする生物の「意識」てなんなのかと言う疑問なのだ。

80億の部屋が有るマンションに細胞と言う生命が住んでいて、色々な役割を果たす。
そしてその細胞達は協力して『補食->消化->デリバリ->老廃物の排出->交配->生->死』を繰り返す。
すげえシステム、これだけの個別のニーズに応えるシステムなんて作れないよなあ。



細胞が何かを欲しがると、その声は僕の食欲に反映されて、何かを食う。
消化された食物はその細胞に必要な栄養を運ぶ。


小さい頃におじいさんの食べ物を食べておくと自分がおじいさんになった時にその食べ物を食べたくなる。
小さい頃からハンバーガーしか食わないと、からだがそれ以外の食べ物の与える満足感を知らない。
だからから歳とってもそれ以外の食べ物を欲しいと思わない。



まさに「食育」と言うのは細胞に様々な食体験を与えるものなのだ。
3世代の食卓がいかに重要か分ると思う。



心はどこに有るのか論争の答えでもある。


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