営業日記:新潟米山薬品で車ぶつけた奴出てこい!!

僕は、ソフトも作るんだけど、飛び込み営業をしているのだ。

さっき(18:51に着信)、昼間挨拶をしてパンフレットをおいた会社から電話が来た。

「こんにちは新潟米山薬品です」と言うではないか。


よねやま薬品????? あ、あの会社だ、ほとんど脈がないかと思っていたのに......うちでソフト作ってくれるのかなあ。

嬉しいなあ、うれしいなあ
胸がドキドキするのだ。

まさに飛び込みの最高の瞬間だ。


「昼間、うちの会社にきましたね」


嬉しいなあ、うれしいなあ
胸がドキドキするのだ。

はい行きました。


「確認ですが、昼間うちに訪問した時に車をどこにおきましたか?」


え、.........車どこにおいたかとは変な話だなあ。


『昼間うちにきた時に、車ぶつけませんでしたか』

え、.......俺が車ぶつけて黙って帰ったって言うの............


自動車をぶつけられたらしい。

昼間僕が訪問した時に僕がぶつけたと思っているらしい。

昼間おいて来た名刺見て僕に電話して来たのだ。

近くの電気屋さんで買い物した後で歩いて行ったのですが.......と言ったら。

「ああ、そうですか、がちゃん」と電話切られた。


新潟米山薬品で車ぶつけた奴出てこい!!

俺が犯人だと思われただろうが!!!

しかし、車の出入りも多かったろうに、どうして僕だと思ったのかねえ。


憂鬱である。


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しかし、今日は最低の日だった。


その少し前に、15分位離れた所にある「いかにも会社の様な感じの建物」に飛び込むことにした。

看板が無いから、どうなのかなあとも思ったが、余り気にもしないで(出会いは思わぬ所からあるのもだから)まあ,パンフでもおいて帰ろうと思って突撃決定である。

ドアあけたらおくの方から「誰だー」って声が聞こえたか。

タバコの臭いが凄くて、怖そうな玄関だった。
木の彫った大きな置物があって、立派なスリッパと、高そうな材木の玄関である。
雪駄みたいな履物が無造作においてある。

あっと思って引き返した。

そーっとドアを閉めて引き返す。

何とその家から、さっきの声の主が追いかけて来たのだ。

早足で、敷地から出て、道路を歩く。
後ろから彼が来ているのが分るのだ。


ドキドキする、キューブリックみたいだ.....パンフレットおいてこないで良かった。

そのお方は、敷地の境界線の所まで出て来て「何だお前は、人の家はいりやがって」って怒鳴るのだ。

時間は10時45分くらい、4-50歳くらいの男の人が、白のダブダブのジャージである。


道路を小走りになりながら、振り返り、すみませんと言って僕は飛んで逃げたのであった。

なんか、昔の筒井康隆の小説にありそうな話だよな。
あんときはお相撲取りの人だったっけ..........

これだけ怒ると言う事は、よっぽどセールスマンが訪問するのかなあ。

けど怖かった。

ご免なさいもう行きません。

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新潟に事務所開いたのだけど、市内のお客さんと出会う事が目的である。

お客さんと話す事で新たなニーズが生まれる。

僕の作るソフトは4-500万円はするので、飛び込みではほとんど受注出来ないのだ(笑)
それでも、部屋にいるだけでは仕事は来ない。


今日で飛び込み5日目である。

毎日10件。
午前は営業して、午後はソフト作りである。

54件回った。

夏は営業の季節だ。

400件までまずは止まらんぞ。





憂鬱な事も多いが、上を向いて歩こう!!









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