いじめの研究 ドッグヴィルと言う映画
DOGVILL(ドッグヴィル)と言う映画がある。
この映画の中では、
1)外から流れて来た一人の女が、
2)町から出られない状態で,
3)町中の男にかわるがわる犯され
4)女は知らない顔をする
5)子供は、監視して、はやし立てる(だったと思う)
ると言う恐ろしいシチュエーションが出て来る。
誰かを支配する事で集団全体の安定が図られるという図式が描かれる。
静かな善良な町が安定を保つ為に必要なのだ。
物語のラストも衝撃的である。
一回見てみると良い。
性欲-支配-服従が集団の関係のダイナミックスを描いている。
大事な事は、皆「悪い事だ」と知っていた事である。
しかしながら、止(や)める事は出来なかった、止(と)める事は出来なかった。
食欲の様に尽きる事の無い性欲が有ったからだ。
物語では、ある女性が、町民全体の集会で「いじめ」のターゲットに公認され、性欲の処理のロールを与えられていくシークエンスが有るのだがゾクゾクする部分である。
凄く見たいけど、見るだけの力のいる映画である。
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町を教室に置き換えればいろいろなことが見えて来る。
担任は「町の安定は守られなければならない」というドグマである。
子どもたちは、教室から出て行く事が出来ない。
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人間の集団の中で性欲をいかに処理するのかと言う事は大きな問題である。
集団の安定を保つ為に、集団は適切な処理方法を見つけ出す。
今の社会は、様々な年齢、様々な空間でその問題が「隠され」ているから破綻している。
パワーハラスメントとか、セクハラとか、名前は色々とつけられているが
本質の問題は『いかに性欲を処理するか』である。
幼児を対象にした性欲とか、同性を対象にした性欲、老婆を対象にした性欲、こんにゃくを対象にした性欲、ストッキングと赤いハイヒールを対象にした性欲、........
レンタル屋さんのAVコーナーに行けば人の性欲がいかに豊富なバリエーションを持つか分る。
さすがに、「こんにゃく」や「さめたカップヌードル」のAVは無いと思うが.....
異常(と定義される)性欲は異常と言われて隠されて、マイノリティとして生きるのでそれで良いだが(良くはない)
問題は「正常」と言われる性欲の持ち主の処理方法である。
「正常」な性欲の「異常」な現れ方である。
考えてみると、映画は実に沢山この問題を取り扱っている。
つぎは「ガープの世界」で考えてみよう。
僕の大好きな映画。
やはり見る為には力のいる映画。