ガルシアの首

ペキンパーの映画の中では凄く好きだ。

久しぶりにDVDを借りて見たのだが、昔見た時の事を思い出した。

沢山書きたいことはあるが、良い映画だ。

少し風邪気味で辛い時に見ると特に効くなあ。

ガルシアはメキシコの大地主の娘を妊娠させて行方をくらます。
大地主はガルシアの首に大金をかける。
その金の為に多くの人間が死ぬ事になる。

ウオーレンオーツが実にいい味を出している。
世界は暴力に満ちているという思想は、ガープの世界を思い出す。


人が生きると言う事はなんと困難に満ちている事か。
そしてつかの間の喜びがいかに暖かさを与えてくれる事か....。


そう感じさせる映画は良い映画である。

主人公は殺伐とした人生の中、一瞬の安らぎを見つけるが、失われる事は僕らには分っている。



人生の不幸は部屋の中にじーとして居られない事にある。
誰の言葉だったっけなあ。



性と暴力、死と誕生、生きる事の苦痛、なんとも言いがたい映画である。