親指のやけど2 乾燥したので.....

- 作者: 夏井睦,吉沢千真
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2005/12/15
- メディア: 単行本
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1)大昔に海から陸に上がった生物は、体の中に『海』を持っている。
2)無慈悲な大気は皮膚の表面から水分を蒸発させていく。
3)皮膚の表面は乾燥から『うちなる海』を守る為の様々な仕組みを持っている。
4)傷の殺菌は、細胞を殺し皮膚の再生を邪魔している。
5)ガーゼを傷に密着させると、傷を乾燥させながら皮膚と癒着していく
6)ガーゼをはがすと言う事は再生して来る皮膚をはぎ取る事になる
7)傷に対しては、殺菌をしないで、外部からの水やばい菌の侵入から守る。
傷から出て来る『ジクジクした汁』は「細胞成長因子』と呼ばれる物質で研究が始まったのは最近の事だそうだ。
12日目 11/25
表面が乾燥して来た。
昔だったら、直って来たんだろうなあと思いこのまま過ごして、ズリって上の方の皮が剥がれて跡が残ったんだろう。
うるおい療法の実験になるんだろうなあと考えた。
かさぶた状態なんだろうかと思い、キズパワーパッド 大きめサイズを貼ることにした。
大気が表面から水分を奪い乾燥させているのだろうなと思う
14日目 11/27
キズパワーパッド二日目
外から見ると白っぽくなっている所が見える。
触っても全く痛くない。
初めてなので相当心配で、中を見てみたくなった。
そーとはがしてみた。なんとも痛々しい状態である。
ガーゼでこんな傷をはがしたら痛くて声も出ないだろうなあ。
所が全く痛くないのだ。
凄い感動である、今まで同様の状態の時にはガーゼがバリバリと皮膚を引き裂いていた。
良く見ると新しい皮膚が生まれて来ている。
水ぶくれの外側の皮は死んでいるから簡単に剥げて来る。
凍った海面の氷が剥がれて、海の中が見える様でしょう。
新しいキズパワーパッドを貼る。
当然消毒は一切しない。水で簡単に流した。
痛みも何も感じない。



今、この傷の上から触っても何も痛くない。
キズパワーパットは一回貼って5日間はこのまましていられるそうだ。
プール行ったけど何の問題も無いし、料理も平気で作っている。

夏井睦さんの「傷は絶対消毒するな」「さらば消毒とガーゼ」を読んだ。
1)湿潤療法が、日本の医学会ではバッシングされている
病院に行ってもこの治療は受けられない。
医者と言うよりも、何かの商売をしている人間がその商売を否定される様な事が有ったらバッシングすると言う事は当たり前である。
2)問題は2点、患者が可哀想な事と、医者は給料が高くて潰しがきかないと言う事
傷口を消毒して、ガーゼで乾燥させるのは19世紀の先端医学であった。
今の医学会はこの先端医学をおそのまま無批判に額に入れて飾っている。
彼はそんな風潮に批判している。
もし、医者に行っていたら、表面の皮を取られて、消毒液をつけられて、ガーゼをあてて2日後に来なさいと言う事になっただろう。
そして、濡らすこともできなくてジンジン痛み2日後には蘇生し始めた皮膚ごとガーゼをはがして、また消毒してもう2日である。
僕は何度も皮を剥がされて、医者は客が増えて大喜びである。
もし、この治療法を知っている医者自身が火傷したり傷をおったりした時にはこの方法で治療すると思う。
しかし、レセプトにのっていないだろうから、医者は患者には治療出来ないだろうなあ。
本当に痛くないんだから凄い。
もう数日したらまた経過を書いていきたい。
正直、この治療法で全ての「皮膚の浅い部分の傷への治療」が直ってしまったら結構な医療費のダウンがあるんだろうなあ。
それは、学会が、この治療法を否定している事でわかる。
夏井睦さんの本の中で書かれていて面白い。
凄い話である。
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少し前に「迷惑な進化』と言う本で「進化医学」と言う考えを知った。(この本も凄い本である)
ヒトが今の状態になったのは全て理由がある。
そんな観点からも良い。
「うるおい療法」は理にかなっている。
うちにあるヨーチンやオキシフルと言った薬は皆捨てることにした。